マイクロソフトに振り回されないPCの初期設定を行ってます。

Windows10のサポート期限が今年の10月14日と着々と近づいておりますが、ここにきて新規にPCを買い替えされる方が増えているようで当店にも初期設定の依頼がちょくちょく来るようになりました。

そんな中先日ご予約いただいたお客様から自分でできたのでキャンセルの旨のお電話をいただきました。実は少し立て込んでまして数日お待たせしてしまったので、とりあえずご自身で実施してみたのだと思います。実はセットアップはそれほど難しくはないので、やってみるとことのほか簡単にできるのだなと思います。

ただ通常のセットアップだとマイクロソフトアカウント(以下MSアカウントと表記します)にてログインするような流れになります。実はこれがトラブルの原因になることが最近非常に多く、当店でも昔のようなローカルログインで設定するように設定した方がその後のトラブルが回避できるので、ローカルアカウントでログインする方法で初期設定をするようにしております。

なぜMSアカウントでのログインがダメなのか

勝手にOneDriveで同期

MSアカウントでログインする設定にするとOneDriveというマイクロソフトのクラウドサービスを利用するような設定にしてしまいます。これはパソコン上のデスクトップやドキュメント、ピクチャーといったフォルダが自動的にクラウドにアップロードされて同期する機能です。一瞬便利そうな機能なのでは?と思いますが、5GBまでは無料ですがそれ以上は有償サービスになります。

多くのユーザーはこの機能を認知しておらず5GBにデータ量が緊迫してくると容量のアップグレードを即す警告が出るので上位プランにアップグレードするか、データを削除する必要があります。

家庭向けのプランでは100GBで年間2440円 1TBまでが年額21300円です。 ちなみにGoogleのクラウドサービスであるGoogleドライブは15GBまでが無料で 2TBまでが年額14500円 なのでOneDriveはコスパも悪いです。

勝手にストレイジが暗号化

MSアカウントでログインする設定にするとデータを格納しているHDDやSSDをBitLockerという暗号化機能で自動で暗号されます。これ自体は持ち出しが想定されるノートPCでは必要な機能ではありますが、家庭用のPCでは逆にトラブルの時にデータ復旧の足かせになる可能性があります。

ログインできなくなるトラブルも

MSアカウントのパスワードがわからなくなり何度も入力を間違えたらログインできなくなったとか、ログインするための認証コードが届かないのでPCにログインできなくなった等トラブルの相談がありました。 何とかログインして解決できたこともありますが、データは何とか吸い上げて初期化を行ったということもありました。

当店の初期設定推奨仕様

ネットやYoutubeでもMSアカウントログインやOneDriveをごり押しするマイクロソフトの姿勢はかなり批判されており、私の全くその通りだと思います。

そこで当店では下記の推奨仕様での初期設定を実施しております。もし自分でセットアップするのが不安であればお気軽にご相談ください。量販店さんで購入した場合には、そのまま設定作業も進められることが多いですが結構な高額費用になります。当店ではデータ移行が無い標準では一式13200円(初期設定・プリンタ設定・ネット&メール設定等)となっておりますので安心してご依頼いください。

  • ログインはローカルアカウントで実施。
  • ストレイジの暗号化はOFF。 ご希望によりONも可能。その場合には回復キーをバックアップします。  
  • マイクロソフトアカウントはOfficeの認証で必須なので新たに作成または既存アカウント用いてOfficeライセンスを紐づけ
  • EdgeブラウザでのMSアカウントにてログイン →  お気に入りやパスワードなどが別PCでも同じMSアカウントでログインすることで同期される。
  • OneDriveとPCの同期を解除して、PC起動時の自動起動をOFF
  • メールはGmailを推奨 Outlook希望の場合にはOfficeに付属のclassic版にて設定

MSアカウントはOfficeのライセンスを紐づけておくと再インストールが簡単にできたり、Edgeでサインインするとお気に入りやブラウザで入力するパスワードなどが同期されるので便利な面も確かにありますが、PCへのログイン自体はローカルアカウントをおすすめいたします。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!